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塩屋の海苔加工業

塩屋港は第1種漁港で、地元の沿岸漁業の根拠地です。

海苔の養殖・加工業が盛んに営まれ、市内で最も高いシェアを占めています。

現在、12の加工場がありますが、かつては15あったとか。

私は2度塩屋港と加工場を訪れましたが、実態は厳しいなと感じました。

専用船の機能向上、製造機のオートメ化によるローンの返済をかかえています。

最近では海苔船の燃油の高騰、高い水道料金に加え、垂水下水処理場からの高度処理水の排出が、近海の“貧栄養化”をもたらして海苔が黄色く色落ちし、1枚当たりの単価が10円台を割る(現在、8~9円)とも聞いています。

そこで、私は2月28日の予算特別委員会(産業振興局審査)でこれらの問題を取り上げました。

これまでの施策は漁港施設整備や防波堤の整備といったハード面中心にとどまっていたのではないか。

海苔の色落ち防止対策の研究、水道料金(明石市と比べても高く、口径40mmの基本料金は明石市・8547円に対し、神戸市・9450円)の減免制度をつくること、国への支援を要請することなど求めました。

答弁は、「(漁業支援)漁業環境改善の取り組みも進めている。栽培漁業センターでヒラメの稚魚も放流し、漁獲高は顕著に上がっている。他の産業も水は使う。海苔業だけで支援と言うのは困難」─。

かみ合った議論とは言いがたい答弁でした。

しかし、これからも引き続き要求していきたい。