会派の視察一日め。
23日は岐阜市役所へ。
同市は自動車を中心とした交通から公共交通や徒歩、自転車の役割を重視し、歩いて出かけられる町をめざす、総合交通政策をつくっています。
コミュニティバスを地域の方々が運営し、市内で安定的に営まれており、全国からも注目されています(写真はJR岐阜駅前周辺を運行するコミュニティバスです。左・金沢はるみ、中・大かわら鈴子議員と)。
コミュニティバスは、需要は高くても、採算面や実際の運営ノウハウなど先行きのことを考えると、地域住民にとってなかなか手掛けにくいのが、実際のところです。
同市では交通政策課の職員が地域に足を運び、地域が踏み切れるところまで時間をかけて支援に入っています。
そこが神戸市にも求められているところだと思いました。
コミュニティバスを走らせるのに有利なのは市街地。
高齢化が特に深刻な地域、交通不便地となると、どうも事情が違うようです。
共産党岐阜市議員団の方のお話によると、不利な地域への手当てこそ行政に求められているところだと言われていました。
2日目は富山市役所へ。
JR富山駅は来年の新幹線開通を控え、それに照準を合わせた工事を急ピッチで進めていました。
同市は自動車依存度が高い町でしたが、高齢化が急速に進み、運転をやめる人も増えてきています。
市街中心部の人口が減ってきているようで、町の活気付かせ、利便性を向上させるためには、公共交通機関で移動しやすい街にしていく必要があり、LRT(Light Rail Transit)と呼ばれる新型の路面電車を走らせています。
バス並みの運賃で市内を円滑に移動できる交通手段として市民の間で好評のようです。
人口減少、急速な高齢化。
導入すべき同市の事情があったのでしょう。