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未来を担うこどもたちにやさしい神戸市に

2月14日に垂水・レバンテホールでおこなった演説会での私の演説内容です。

こんばんは。夜遅く、お越しいただきまして、私からもお礼申し上げます。
選挙は4月3日から。今日は、選挙に臨むにあたっての私の思いを述べたいと思います。

○未来を担うこどもたちにやさしい町にしていきたい。
垂水区は神戸市でこどもの出生率が最も高いとされています。それで、「神戸市内で最も子育てしやすい」んだと、神戸市はいうけれど…この会場にも子育て中の方が来られているかと思いますが、そんな実感、おありでしょうか?
垂水区も4年前と比べて町の様子が変わってきました。北部の舞多聞では来年春開校の小学校には、ピーク時で1000人を超えるマンモス校になるとされています。また、区内全般を見渡すと、1時間近くもかけて、交通安全の不安を抱えながら毎日通学するこどもたち、教室が足りなく困っている学校もあります。やっぱり、近くの学校に通えるようにするべきです。必要な地域への小中学校の増設、また、校舎の増改築などを求めていきます。

中学校給食が一部の学校で実施されています。しかし、希望者だけが利用する「ランチボックス方式」で、毎月利用するこどもが減り続けています。おそらく今後は神戸空港の搭乗率のように、神戸市が上げるのに必死になるのではないか、と思えてきます。給食は自分の学校で作ったあたたかいものをいっしょに食べてこそ豊かな教育実践に結びつきます。かねてから実現のためにがんばってきた政党として、今後も粘り強く改善を要求していきます。

垂水区は「待機児童が減った」とされています。私の知り合いでも、小さな男の子が生まれたばかりで、母独りで育てなければならず、仕事を探しているお母さんがいました。役所からは、「仕事が見つかってから申し込んでください」と言われる。しかし、生活ができる給料の職場に勤めようとすれば、たくさん働いて、こどもを預けなければ働けない。安心してこどもを預けられるようにする、公的な責任が大きいのです。認可保育所の増設こそ、強く求められています。

選挙になると、にわかに子育て支援を語っているところも生まれてきます。一方、日本共産党は長年にわたって、市民のみなさんと共に運動に取り組んできました。これは他政党と決定的に異なります。だからこそ、ぶれずに頑張れるのです。私は未来を担うこどもたちにやさしい町にしていきたい。

○福祉・くらしを守ることと垂水
生活ができ、仕事ができる、高齢の方も、障がいを持っておられる方も、外に出て活動できる町にすることが大事です。
先日、90歳に近い高齢の方から、ご主人が心筋梗塞と骨折で入院し、認知症が進んでいる。にもかかわらず病院から退院を迫られる、とてもいっしょに生活などできないと、途方にくれた様子で私に相談が入りました。幸い、地域の通所介護施設が親身になってくださり、解決の道筋が見えて来ましたが、世間には、介護で困っている人がたくさんいる。医療と福祉を改悪する安倍政権の暴走を絶対に食い止めなければなりません。

先日おこなわれた「新春のつどい」に初めて参加した、この近くでスナックを経営されている女性が他のお客さんにこう言っていました。「ちゃうちゃう、こないだ行ったのは、公明党ちゃうで。もちろん自民党とも違う。共産党の演説会!選挙のときだけエエこというところとはわけが違う」「はっきり言うて、もうこの仕事をやめたいねんけど、お得意さんがいるし…消費税が又上がってしもうたら、ますます後を引き受けてくれる人なんかでけへん!!」。
シャッターが閉まったままの商店、小売市場が増えました。先日、マスコミからの取材を受けたばかりの、垂水でも有名なお菓子屋の社長が「この春で店しめるねん。何人もお客さんに泣かれてしもうたわ」と私に語ってくれました。大型の量販店やチェーン店にはない地域の温かみがまた消えてなくなろうとしている。神戸市の支援策は、大企業応援に偏重し、苦境に立たされている中小業者に冷たいことは、私自身、質疑を通じて痛感してきたことでもあります。地元経済の活性化には、県政と市政の連携が必要です。長年、女性の権利拡大、民商で運動に取り組んできた、ふじたに香恵子さんの議会での活躍が求められています。

垂水区は坂の町です。私は、バスのダイヤの改善や、ベンチ、屋根の改修などを要求し、一つ一つ実現してきました。しかし、個々の実現に時間がかかります。もっともっと良くしていかなければなりません。予算が少ないのです。    
神戸市は「総合交通計画」を作っています。そんな中、コミュニティタクシーの開通が実現するところも生まれつつあります。しかし地域の自主的な活動がさかんなところへの支援に限定されています。自治体、神戸市の責任で、通院や買い物などで交通が不便な所を手当していく必要があることを、私は議会で重ねて指摘してきました。

○財源はある
17日から予算市会がスタートします。3月25日までです。共産党議員団は毎年、予算案の組み替えを提案しています。今年もそうなります。不要なお金の使い方を見直せば、福祉にも子育てにもお金が回るからです。破綻した神戸空港は運営を民間にやってもらおうと、今年2億円も使おうとしています。必要なことにお金を使うべきです。たとえば神戸がこどもの医療費を無料化すれば、他都市にも大きく影響します。高すぎる国民健康保険料・介護保険料の引き下げに引き続き頑張らせて下さい。

○反戦平和を神戸市会から発信
私が初めて立候補した12年前はイラク戦争が勃発したときでした。地方選挙とは言え、「戦争反対」「憲法9条を守ろう」と訴えたことを覚えています。憲法を変えて、「戦争する国づくり」を進める安倍内閣の危険な動きに対し、全国で238の地方議会が集団的自衛権の行使容認に反対する意見書案を可決しました。私も昨年末、市会のすべての政党・会派に働きかけましたが、現在の議席数では通りません。(いま共産党は9議席です)垂水から平和運動に取り組んできた今井まさこさんとともに議席を増やして頂くことは、非核「神戸方式」をもつ神戸から平和を国へ発信する力にもなります。

○まとめ
私は年間100数十件の生活相談を受けてきています。相談は勉強になります。教訓は、福祉で頑張ること。私のポスターには、“困っている人をほっとけない”と書きましたが、これが結構評判なんです。これは、共産党の値打ちであり、市民から期待されていることでもあります。そういう頑張りを私は続けていきたいと思います。身近な議員、政治家としてこれからも引き続き歩んでいきます。多数激戦のハードルを乗り越えなければなりませんが、絶対に勝利します!今日はどうもありがとうございました。