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代表質疑

9月24日(木)に山本純二議員とともに代表質疑をしました。私の質問文を掲載します。
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○(戦争法)
まず、先日広範な国民からの猛烈な反対世論を押し切って強行成立した「安全保障関連法」にかかわってお聞きします。この法律の制定には根本的に重大な問題があります。
第1に、日本国憲法の平和主義の原則を根底から覆して「海外で戦争する国」につくりかえようとしていること、
第2に、憲法解釈の変更というクーデター的手法によって国のあり方の大転換を進めて、立憲主義を根底から破壊しようとしていること、
第3に国民の異論や批判にいっさい耳を傾けない民主主義否定の姿勢をとり続けてきたことです。
いずれにしても憲法の平和主義の原則を脅かすこの戦争法の発動によって、犠牲者を生み出すことなど絶対にあってはなりません。そこで久元市長にお尋ねします。神戸市民の代表として、安倍総理大臣に対し、同法の撤回と発動の中止を求めるべきです。いかがでしょうか。

○(神戸空港)
次に神戸空港についてお聞きします。関西国際空港と大阪国際空港の運営権者に対して、一体運営をしてもらおうと、今年度の予算で2億円を計上し、公共施設等運営権(コンセッション)売却の準備を開始しています。
しかしこれには問題があります。神戸空港の管理収支については、「着陸料等の収入から維持管理費を差し引いたランニング収支は開港以来黒字」であるとして、市債の償還部分を切り離して民間に運営権を売却しようとするのです。「地方創生に神戸空港は欠かせない」とか、地域を活性化させるための「関西3空港一体運営」などといいますが、市債の償還、つまり借金を市民に丸抱えさせておいて民間に運営権を売却するようなことは行うべきではないと考えますがいかがでしょうか。

○(介護保険)
次に介護保険制度についてお聞きします。今年4月から、介護保険法の改悪によって制度が始まって以来の大幅な制度変更が行われることになりました。要支援の認定を受けている人を介護保険サービスから外し、安価なボランティアやNPOなどを活用した多様なサービスに置き換えられてしまいます。また、介護事業者にとっては報酬の大幅引き下げによって、事業経営を圧迫し、サービス提供に深刻な影響を与えてしまいます。さらに介護保険利用者負担は「一律一割」から年金収入280万円以上の人、つまり対象の12%が2割負担に引き上げられており、利用者の生活を脅かしています。
しかし、もともと介護保険制度が発足した当初は、「介護に関する国民の不安に対応するため、介護を社会全体で支える」として創設されたはずです。しかし、いまはもはや制度疲労を起こしているのが現状です。こんなことで市民が安心して介護サービスを受けられると考えますか。いかがでしょうか。

○(こどもの医療費)
次に乳幼児等・こどもの医療費助成制度について、お聞きします。わが会派は中学校3年生まで窓口負担も無料にすることを求めてきました。これは、全国的にも兵庫県下でも無料化を実施する自治体が急速に広がってきており、子育て世代の強い願いでもあるからです。また、久元市長自身の市長選挙公約でもありますし、政府自身も「地方創生」として取り組むべきとしている政策分野の一つが子育て支援です。速やかに実施するべきです。いかがでしょうか。

○(公立幼稚園の閉園)
最後に神戸市教育委員会が発表した市立幼稚園9園の閉園計画についてお聞きします。すでにすべての幼稚園で説明会が実施されましたが、保護者や地域のみなさんのショックと悲しみと怒りは非常に大きく、教育委員会に対する強い不信感を募らせています。
「どうしても公立に行かせたい」と言う願いが強いのはなぜでしょうか。それは、公立幼稚園の教育の質の高さについてはどこでも定評があるからです。だから、お母さんたちは「公立幼稚園に行かせたくて引っ越してきたのに」とか、「この幼稚園がここでこどもを産み育てたいという気持ちにさせてくれたのです」などと涙ながらに訴えるのです。また、それぞれの幼稚園がもつ広い園庭では、自然の恵みを学ぶ良き教材として、「遊びの中から学ぶ」のびのびとした教育実践が行われてきました。また地域行事のたびごとに地域コミュニティーの中心的な場を担ってきました。さらに、隣接する小学校の通級指導教室と連携し、早期の段階から発達課題をもつこどもたちへのフォローもたいへん喜ばれています。
それぞれの幼稚園の閉園は地域に大きな「穴」を空けてしまうことになり、重大な損失になります。「閉園撤回を求める署名」が発表後の短期間で合計約20000筆近く集まっていると聞いています。また、本議会にも7件の陳情が提出されました。“幼児期を公立幼稚園で育てたい”と願う保護者の選択肢を奪うことは、絶対に許されないことではありませんか。閉園計画は断固撤回するべきです。いかがでしょうか。