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沖縄県を視察③


    場内の「海水淡水化センター(平成7年供用開始)」では、文字通り海水から塩分を除去して真水を取り出しています。
    他の取水技術で生産した浄水とブレンドして、那覇市など7つの市町村に供給します。
    1日辺りの生産量は最大4万立法メートル。
    しかし、実際は…。私が尋ねたところ、「実際の生産量は1日だいたい5千立法メートルほど。毎日は稼働させていません。2週間ほどです」とのことでした。
    ダムに比べて経費が高くつくので、稼働させにくいと。

    「ダムを造っても経済の発展や観光客の増加、人口増などで供給が追いついていないから」と、347億円も掛けて整備したのですが…たしか、2年前に福岡県の淡水化施設を見学した時にも、当初の見通しをかなり下回っているとお聞きしました。
    優れた技術による取水法であることは理解できますが、建設した当時から見ても、不要不急の公共工事でなかったのか…。