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財政調整基金

「要望はありますが、市も財政がたいへんだから…」。
しかし近年の神戸市の会計は、単年度黒字を続けています。
「財政調整基金」という言わば、神戸市が積み立てている貯金があります。
これが、なんと約128億円も溜まっているのです。
では、何でそんなに?
これは、
市職員の削減、給食調理員の非正規化、保育所の統廃合・民営化、福祉パス制度の改悪など、市民への負担を続けてきた結果でもあります。
この基金は、特定の目的のためにしか使えない基金ではありません。
条例では、緊急的に必要な場合に補てんするために使うものだと定められていますが、工夫をすれば、福祉・暮らしの向上に役立てることが出来ます。
◇   ◇   ◇

私;「財政調整基金を取り崩して、市民のくらし・福祉の予算に充当するべきではないですか?
行財政局長;「経常的な事業は経常的な歳入で賄うべきと考えています」
私;「新年度予算で、施設工事に100億円を超える一般財源を充てています。ここに基金を充てれば、暮らしに必要な予算が確保されます」

─予算特別委員会でこんなやり取りがありました。
学校の施設改修工事など、緊急的な費用を補正予算を組んで、一般財源から充当していますが、その分を財政調整基金で賄う─そうすれば、その浮いた分を、例えばこどもの医療費を無料にすることや、医療や介護、保育料の軽減、保育所の整備…今までやって来なかったことにまわせるはず!!
財政調整基金については、国(総務省)も、「確実かつ効率的な運用を行いつつ、優先的に取り組むべき事業への活用を図るなど、適正な管理・運営に努められたい」と述べています。
財政は市民ためにある。
これからも積極的に提案していきます。

◇財政調整基金(残高)の推移
2013(平成25)年度 83億8000万円
2014(平成26)年度 110億円
2015(平成27)年度 128億6000万円
2016(平成28)年度 128億9000万円
2017(平成29)年度 129億円