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今年初めての視察。

外郭団体に関する特別委員会から他都市への視察に行ってきました。
1月25日から26日までの2日間。
1月25日(木)
地方独立行政法人東京都立産業技術研究センター(東京都江東区)
品川区社会福祉協議会(東京都品川区)
1月26日(金)
柏の葉アーバンデザインセンター(千葉県柏市)
の3か所です。
◇     ◇     ◇
今日は品川区での視察について…

東京地方もこの日は晴れ。
しかし雪が残っていました。

品川区社会福祉協議会。
視察の目的は成年後見センター事業についてです。
「品川成年後見センター」を2002(平成14)年度に開設し、成年後見制度の情報提供と相談活動を行っています。
希望者は契約手続き料と毎月の基本料金を払って各種のサービスを受けることが出来ます。
定期的な訪問、緊急通報システムの設置、貸金庫の利用、入院費の支払いや定期的な支払の手伝いなどを行っています。
公正証書遺言の作成手続きの支援も行っています。
私が興味を抱いたのは、緊急通報システムを設置するサービス(月極めで有料)。
ペンダント型の非常ボタンで119番通報できるサービス(神戸市がかつて、ケアライン119でペンダント型の非常ボタンを使用しましたが…やっぱり、使いやすいとうかがいました)。

「任意後見契約は発効するタイミングが最も難しいです」と担当職員。
発見・相談…近隣の個々の住民からの情報をしっかりキャッチするのに、行政の役割がとても重要だと。「利用の促進やマッチングに区行政が果たす役割が重要です」と職員が語っていました。
「〇〇さん、こんにちはー!」
「お元気ですか?」。
対象の方の判断能力を確認するために職員が定期的に訪問や電話をして様子を観察し、適切と判断したタイミングで任意後見制度につなげます。
今後、成年後見制度の活用者数が益々増える見込み。
「ますます職員が増えるに越したことはないです」。

社会福祉協議会や他、5つのNPO法人等が団体として後見活動行っていることも大きな特徴。
判断能力が低下しても身近に成年後見人などになる親族がいない場合に、区社協や他団体が成年後見人等を受任するようにしています。
「法人後見」といわれる制度です。
「(品川区社協の事務局長は)引き受けることについてはそんなに心配する必要はありません」と語っていました。

認知症や知的障がいなどと向き合って生活している人。
もちろん後見人には、その人の意思を尊重する義務があります。
成年後見人の数だけ増やせばいいというものではありません。
しかし、お話をうかがっていて、しっかりした研修を実施している印象を持ちました。