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総務財政委員会で行政視察(福島県調査)

    27日から2泊3日間、総務財政委員会の管外視察に行ってきました。

    初日・8月27日は福島県庁へ。

    テーマは「福島県イノベーション・コースト構想」について。

    「構想」の目的は、「東日本大震災及び原子力災害によって失われた浜通り地域等の産業を回復するため、当該地域の新たな産業基盤の構築をめざす国家プロジェクト」。

    年間700億円もかけたプロジェクトです。

    ロボット産業、航空宇宙産業、医療関連産業の集積、再生可能エネルギー関連産業の育成に重点を置いています。

    浜通り地域に企業を呼び込もうとしているようですが、県外も含めて大企業の進出が目立ちます。

    それをいかに地元の企業と結びつけるのかは、福島県当局いわく、「手探り状態」のようでした。

    農業の振興については…

    「地元に戻って再開したい農業者は少ないですよ」。

    「担い手を確保するための農業者の組織化、…民間企業・農業法人等の参入を促進していきます」。

    では、地元に愛着を持った人達は本当にいないのか…。

    地元に戻って元の仕事に就きたいとの願いに応えたものではない。

    福島第一原発事故から7年。

    「県内のエネルギーの需要量の100%以上に相当する量のエネルギーを再生可能エネルギーで生み出していきます」。

    しかし、関連産業の育成と集積はあくまでも国内外からの企業誘致。

    地域の経済を潤わせることには繋がらないのでは?

    県外の大企業・外国資本の参入ではなく、地域循環型でなくては。

    また、再生可能エネルギーから水素エネルギーを造り出すことに力を入れています。

    もっとも、水素燃料の電池車の普及は不調ですが…。