JR西日本は舞子駅で痛ましい人身事故があったにもかかわらず、不十分な安全対策しかおこなっていません。昨日、私、堀内照文兵庫国政委員長、今井正子県政対策委員長は、宮本岳志衆議院議員をはじめ、関西の日本共産党議員らと同行し、JR西本社を訪れて、安全対策や設備の改善を求めました。堀内さんは、舞子駅の安全対策は対症療法的であることを指摘し、技術上の問題点も踏まえ、ホーム要員の配置を強く訴えました。今井さんも舞子駅の現状を伝えました。応対した総務部担当部長は、ホーム要員の配置・補強については、「必要性を見極めて対応していきたい」と回答しています。日刊しんぶん「赤旗」主張(13日付)によると、視覚障がい者の駅ホームからの転落や電車との接触による死亡事故は、1994年以来16年間で41人にものぼっているとのこと。私と親しくさせてもらっている60代の男性も、「私ら全盲の人は、1回は駅のホームから落ちるわ。なにせ、電車に乗るときが一番怖い」と語っています。隣の垂水駅の乗降客数は舞子駅の比ではありません。おまけに、ホームはカーブした形状であるため、以前、ベテランの車掌さんたちと懇談したときに、「最後尾からは、前方は全く見えません。ホーム要員は絶対に必要なんです。」と語っていたことを思い出しました。JRの「鉄道安全報告書」(2010年版)を読むと、重点安全施策の中に、ホーム要員の配置・増員が含まれていないのは大問題ではないかと思います。可動式ホーム柵やホームドアの各駅での設置を急ぎ、転落事故の危険から利用者を守ることも、JRには強く求められています。駅の危険性を知っているのは、利用者、駅員、車掌や運転手でしょう。安全対策の必要性は、現場の意見に対して聴く耳を持たなければ、見極めていくことはできません。
前列右は、宮本岳志衆議院議員。左は堀内照文兵庫国政委員長。