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非正規教員の増加傾向について

公立小中教員のうち、常勤・非常勤講師のしめる割合が教員全体の15.6%と過去最高に達したというニュースにたいへん驚きました。おそらく高校になるともっと多いと思います。私も大阪で高校の非常勤講師をした経験がありますが、クラス担任も校務分掌にもかかわることのない、ただ授業だけを細切れに受け持つだけの教員生活というのは、たいへん孤独だと思いました。生徒たちとも親しい関係にはなれません。ただ教室と職員室を往復するだけ、授業が終わればさっさと片付けて校舎を後にする、新学期は自身の処遇がどうなっているのかもわからない─私の場合、そんな孤独な”教員生活”でした。嘱託として非正規で働く場合は別かもしれませんが、正規採用をめざす若い先生にとっては、自身の人生設計にかかることであり、切実です。さて、もうすぐ3学期も終わりです。”春”を迎えるころには、1期目のとき以上に、教育現場に足を運んでみようと思います。今日、子どもたち一人ひとりの成長・発達にかける責任の度合いがますます大きくなってきているのです。まして教員は専門職です。小中全学年での少人数学級の実現と一体に正規教員こそ増やしていくべきです。