仕事をすませた後、久しぶりに青山台の実家に帰った。ジェームス山地域の仲間のみなさんが「実家の両親とは連絡を取れているの?」とよく心配してくださる。帰れたのは、選挙前、こばと幼稚園で市政報告会を開いたとき以来になる。妹の誕生日であったことを思い出し、急いで何かを買って、午後7時ごろにたどり着いた。8時半ごろまで一家団欒のひと時を過ごすことができた。小学校1年生のときから慣れ親しんできた食卓での晩御飯。「当選証書」を持っていったが、その話はあまり盛り上がらなかった。父は最近、新聞の切り抜きに懲り、”大忙し”だそうだ。障害をかかえる妹は、母が病気して以来、家事手伝いで家族を支え、前向きにがんばっている。母は2ヶ月ほど前に腰の骨を折り、歩行が困難になっているが、少しずつ容態が良くなってきているみたいで少し安心した。これから主治医のT先生とも運動上、接点が増えるだろう。それなら母の病状を聴くことがあるかもしれない…。取りとめもない話であっという間に過ぎ去った1時間半。母は疲れ易い体質になったせいか、早く床に尽きたいモード。”もう帰ろう”─玄関で靴を履きながら、(母が)「智津ちゃんによろしく」(私は)「また綺麗な服着て外を歩いてね」と、言葉を返す。私の帰りを見送る両親と妹。ドアの約20センチの隙間から映る母の笑顔がなんともいとおしかった。