垂水区内のある小学校で、4泊5日間の自然学校の最中に、男子児童が2階から転落して足などを骨折する大事故が発生しました。
原因はクラスメート数人からのいじめによるものであることが判明し、新聞等でも報道されました。
後日私は松本則子団長とこの小学校を訪れ、校長及び教頭先生から事情を聴取しました。
「こどもたちは自分たちがいじめをしているという認識をもっていなかったようです」
「当事者たちから聞き取った内容をつき合わせてみた結果、文部科学省の指針に照らして『いじめ』だなと判断しました」と釈明。
後日、児童たちから「緊急アンケート」(実名記入で提出)を取ったようです。
「日頃いじめなど、起こる状況ではなかった」と述べておられました。
ただ、被害を受けた児童が日頃、学校にだいたいどのくらい出席していたのかと尋ねると、「それは個人情報ですから」とこたえていただけませんでした。
今後の対応として、期間を限定してスクールカウンセラーを加配し、こどもたちの心のケアに努めたり、父兄との懇談の場を増やすなどの対策をとるとのことでした。
「この学年はまだ一人も塾通いをしてないんですよ。
学校で遊びたがっています」─。
一見のどかに見える学校でもいじめは起こる。
「いじめ」は日本社会の切実な問題だと思います。