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熱中症によって尊い命を失う

毎日、毎日異常な暑さが続いています。

13日に垂水区で50代の姉妹が自宅で熱中症が原因で死亡する事件がおこりました。

80歳代のご両親との4人家族です。

このご家族が暮らす家は向陽2丁目にある文化住宅です。

テレビでご近所の方々がインタビューされていましたが、たいへん気になっていたので、今朝、同じ住宅に住む方々を訪ねてみることにしました。

「昔から暮らしておられますが、あまり会話をする機会もなかったです」

「毎日、洗濯機やクーラーの音がしていたのですがねえ。それが突然鳴らなくなって、おかしいなと思ったんです」。

「どうやって暮らしていたんでしょうか。今の年金じゃあねえ」

区役所保健福祉部に問い合わせてみると、向陽2丁目と3丁目とで439世帯あり、そのうち65歳以上の方が204人(人口比で22%)おられるそうです。

担当する民生委員は1人。

このご家族は、ご両親が高齢とはいえ、亡くなられた姉妹と同居なので、地域見守りの対象から外れていました。

熱中症対策としてチラシを配布して注意を呼びかけていました。

しかし、このままでは危険だと解っていても出来なかった何らかの原因があったのではないか…?

「もし生活保護を受給しておられれば、うちの担当者が気づいて、すぐに対応していたと思いますが…」

姉妹は働いて収入を得ていた様子でもなかったとご近所の方は証言します。

生活保護を受けようと考えたことはなかったのか?

受けたくても受けられなかったのではないか?

新聞ではお父さんは認知症だと報じていましたが、必要な介護サービスを受けていたのだろうか??

誰にも相談できずに孤独な毎日を過ごしておられたのではないか?

生活実態がどうだったのかは、ご両親にしかわかりません。

悲しいできごとです。

世の中には悩みや苦しみを独り抱え込んで生きている人たちがたくさんいる!