最初から解雇の必要はなく、本当のねらいは「人数ではなく、誰を解雇するか」だった。
2010年12月31日、JAL(日本航空)はパイロット81名、客室乗務員84名の計165名を整理解雇。解雇された人の多くは、安全問題や放漫経営にモノを言ってきた人たちでした。
しかし、2012年3月の東京地裁判決は、「解雇」を有効とする不当判決を下しました。
「あの空へ帰ろう」。
11月14日夜、JAL争議支援兵庫県連絡会結成準備集会に参加しました。
40万人以上の乗員を安全運行によって目的地へ送り届けてきた、無事故の実績を持つベテランパイロットが。
これまで全部のフライトに入っていたベテランの客室乗務員も、
「あなたのスケジュールは全部白紙になりました」と、会社から突然の通知。
「こんなことがまかり通るならば、日本中が安心して働けなくなります」
「安全な運行が守れなくなります」
「言いたいことを言って首を切られるのは全く理不尽です!」
一方、JALは3年連続で高利益をあげ(2012年度は1952億円の営業利益、うち純利益は1716億円)、最新型飛行機31機の購入も決めるほどに。
「なんで私が解雇に?」
「こどもたちが大きくなり、経済的にもかなり厳しくなってきました」
「誇りとプライドを傷つけられました!」
「あの空へ帰ろう」─。閉会挨拶・団結ガンバローの後でシングアウト。
いま原告団のみなさんは控訴審での勝利を目指してたたかっています。
「どんなに差別を繰り返されても私はフライト」─。
兵庫県でも支援の輪を広げ、勝利判決と人間らしく働けるルールを勝ち取っていくことを誓い合った集会でした。