今日は、市会・文教こども委員会に市民の方から提出された「こどもの医療費無料制度の拡充を求める請願」の紹介議員を代表して、趣旨説明をしました。以下、その全文です。
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本請願は、こどもの医療費を義務教育終了まで無料にすることを求めるものです。
2013年に実施した「市民1万人アンケート」では、力を入れてほしい施策で、「子育て支援」が第1位でした。
子育てを応援し、若い世代が安心して生活できる神戸市にすることは、たいへん重要な課題です。
今年度予算で「乳幼児等・こども医療費負担軽減施策の拡充」策が出ましたが、3歳から中学卒業まで、1回500円にというものです。かけた予算は4億2000万円です。
その事業効果として、「子育て世代の経済的負担の軽減」、「疾病の早期発見と早期治療につながり、重症化が予防される」としています。
しかし久元市長は、昨年9月13日の神戸市長選挙政策の記者発表で、政策に乳幼児医療費助成制度の充実を明記し、口頭で中学3年までの医療費無料化を重点政策として掲げていました。
それを知った多くの市民は早期実施を期待していたと思います。
現在、兵庫県下41自治体中、中学校3年生まで外来も入院も無料の自治体は24市町となっています。
3年前は通院無料は6自治体しかなかったわけですから、急速に広がってきているわけです。政令市ではさいたま市や名古屋市が中3までを無料にしています。
こどもの医療費を無料化することによって、こどもの命と健康を守り、重症化を予防することや、若い世代の経済的負担を軽減すること、さらに医療費の抑制にもいっそう効果をあげることができます。
これまでも同様の趣旨の請願や陳情、署名が市民から提出され、何度も議論を重ねてきましたが、その背後には市民の暮らしの実態から来る要求の切実さがあります。
何よりもまず、今日市議会に陳情に来られている市民のみなさんの思いを受け止めていただきたいと思います。
委員のみなさまには是非ともご理解いただき、本請願を採択していただくようお願い申し上げまして、私からの趣旨説明とさせていただきます。
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口頭陳述をした若いお母さんは、他都市から最近、神戸に転入して3歳児から外来が有料であることにとまどったそうです。
お子さんがけがや病気をしても、医療費や薬代を節約せざるを得ないケースもあり、「親としてわが子に申し訳ない気持ちになる」と心痛めるケースもあります。