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保育合研に参加しました。


    全国保育団体合同研究集会があり、明治大学和泉キャンパスでのシンポジウムと最終日の全体会に参加しました。
    アニメーション映画監督の高畑勲さんが、「映画をつくりながら考えたことと」と題して記念講演。こどものこと、平和のことを考える貴重なお話でした。
    保育士、保護者、保育運動に携わっておられる方、学者・研究者、地方議員…全国から約10800人が参加しました。保育について真剣に考える人たちが全国から集まってきています。
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    こども・子育て支援新制度実施後、全国各地域で問題が露出してきています。
    都市部を中心に待機児童が増え続け、保育所の不足を理由にしたいっそうの規制緩和によって、こどもにふさわしくない環境での保育が拡がっています。
    また待機児童が基本的にはいないようですが、過疎地域では、保育所の統廃合や、有資格の保育士が決定的に足りない、深刻な問題を抱えています。
    埼玉県所沢市で起こった「育休退園ルール」による0~2才のこどもたちの認可保育所からの追い出し、仮差し止め・差し止め訴訟のたたかいは衝撃的であり、決して遠い他都市の出来事には思えない面もあります。
    この社会に生を受けたこどもたちを健康で幸せに育てるのが保育の仕事。
    しかし、保育所が全く足りないため、子育てのために仕事をやめざるを得ない事例もたくさんある。
    新制度の問題について、こどもと保護者の視点に立って考えを深める良い機会になったと思います。

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    公的保育の拡充が強く求められています。
    「いまほど保育所や幼稚園が地域の希望となり安心の子育ての砦となること、そこで働く保育者たちが乳幼児期の子どもたちの保育の専門家として力を発揮することが求められているときはありません」。(第47回合研集会 集会宣言より)とても勉強になりました。