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保育合研(島根)に参加してきました


    昨年に引き続き、全国保育合研(全国保育団体合同研究集会)に参加してきました。
    今年の会場は島根県です。
    20から22日までの3日間。
    山陰地方とは言え、かなりの猛暑でした。
    保育士、保健師、栄養士、保護者、研究者、学生、幼稚園教員、議員、4336人の様々な人たちが全国から集いました。
    ◇ ◇ ◇

    子ども子育て支援新制度がスタートして1年あまりしか経っていませんが、この制度によって各地で混乱し、地域間の保育の格差も拡がって来ています。
    待機児童の解消の遅れや保育士の処遇が極めて劣悪です。
    保育は就学前のこどもの人間形成の土台をつくる大切な仕事。専門職です。
    「保育士不足」を理由に、無資格の人を雇用するのではなく、処遇の改善を急ぐべきです。
    認識を深めました。
    「保育園落ちた!」のブログが共感を呼んで、保育問題が社会問題となり、国会が動く状況がこの一年の間に始まったのには、今日まで長年にわたる保育運動が培ってきた土壌があります。
    集会では保育制度の最新の情勢と、現場で働く保育士のみなさんの優れた実践が交流されました。
    ◇ ◇ ◇

    最終日は絵本作家の長谷川義史さんが記念講演。
    主題は「絵本でこどもたちにつたえたいこと」。
    「平和って素敵だね」
    「戦争する国につくりかえるのは、おっかしい」
    「次の世代に平和な未來を手渡すように、頑張って行きましょう!」
    自著の絵本を披露しながら、関西弁でユーモアたっぷりに、あっという間の一時間の講演でした。
    平和への誓いを込め、こどもと大人でいっしょにつくるファイナルステージが感動をあたえました。合研ならではの値打ちだと思います。
    ◇ ◇ ◇

    「新卒の保育士さんがたくさん合研に来てますね。大事ですね」と、私の隣に座っておられた女性。京都市内の保育園の元園長先生から、体験談とそれを元にした本を戴きました。
    とても勉強になり、関係者のみなさんにリスペクトの気持ちを強く抱かせられた値打ちのある集会だったと思います。
    来年は埼玉県で開催されます。