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イギリス労働党の党首選

    昨年末のイギリス総選挙で、与党の保守党が単独過半数を獲得する一方で、野党第1党の労働党が惨敗し、「社会主義者」を自称するジェレミー・コービン氏が党首を辞職することになりました。

    同党は嘗てのブレア~ブラウン政権時代とは様変わりをし、暮らし・福祉の向上を切望するイギリスの国民の願いに応えようとしているので、誠に残念でなりません(>_<)

    一昨日のロンドン・トラファルガー広場での集会では、コービン党首は、イランとの戦争に反対し、イラクからのイギリス軍の撤退を求めて、

    「どんな理由があろうと民間航空機の撃墜は許されないし、他国の指導者の暗殺も許されない」

    「あらゆる問題で米国政府を支持するのではなく、国際法と世界の平和と正義の側に立つべきだ」とも述べています(日刊「しんぶん赤旗」13日付より)。

    総選挙の争点となったEU離脱の是非について、同党が難しい判断を迫られたことは確かです。

    「離脱」に賛成か反対か、態度が曖昧でした。

    党内は離脱派と残留派とが真っ二つに分かれており、各候補者はそれぞれの選挙区で別々の主張をしていたようです。

    党内外からの執行部への突き上げや攻撃もあったのでしょう。

    執行部はぶれていました。

    敗因ついて様々な指摘がありますが、党内が派閥に分かれ、綱領的文書で統一した見解や政策を持つことができないと、力が弱まるということではないでしょうか。

    ところで、3月頃予定の党首選挙が行われますが、立候補予定者は女性が多いです(@_@)

    最近、私が注目している40代の女性候補(レベッカ・ロングベイリー下院議員)は、自らを「Proud Socialist(誇り高き社会主義者)」と紹介し、「Together we will build a winnng vision of a socialist future.(ごいっしょに社会主義の未来の勝利のビジョンを構築します)」などとも述べています!(^^)!

    所得格差の著しい拡大、こどもの貧困、ホームレスの増加はサッチャー政権以来、際立った形で浸透した新自由主義の所産です。

    気候変動、移民・難民の受け入れ問題などの国際問題についても、これまでの政治のあり方に限界を感じ、克服を強く願っている人が多いのではないでしょうか。
     
    日刊「しんぶん赤旗」の新春対談(1月1日付け)では、志位委員長がアメリカを例に社会主義の新たな形での「復権」が起こっていることを紹介しましたが、イギリスのこの事例もあてはまるんじゃないかと…あくまでも私見ですが(^^ゞ