さる3月30日にJR垂水駅で発生した死亡事故を受け、今日、私たちは日本共産党神戸西地区委員会(大椙鉄夫地区委員長)として、同神戸支社を訪れ、要望書(「垂水駅を安心して利用できるようにするための要請」)を提出してきました。
JR側からは、近畿統括本部神戸支社総務企画課長と同課長代理が応対しました。
回答の要旨は以下のとおりです。
(1) ”可動式ホームドアを設置してほしい”という要望について
「非常ボタンを30メートル間隔から20メートル間隔に順次改善している」「垂水駅にホームドアを設置するのは狭すぎる」「コストの面を考えるとすぐに実施するということにはならない。JR西日本のエリア全体の中で安全対策を検討し、拡充してきているので、それが垂水駅の安全対策にも寄与している」「“JR東日本のほうが安全対策が進んでいる”とのご指摘だが、うちと同列において論じられても…」
(2) ”ホーム要員の復活・配置すべき”という要望について
「必要性を鑑みて、ホームにアルバイトを配置して対応している」「日進月歩でITVカメラの性能が向上してきており、乗降客の安全はそれで対応している」「ホーム要員の復活は現状では難しい」
(3) 人身事故について
「死亡事故は突発的なものだった。自殺だったのか、事故だったのか、警察からまだ聴けていない」「こちらから現場検証の結果がどうだったのかについて、警察に伺っていない」
ほか、参加者からは、「東口にエスカレーターを設置してほしい」「垂水駅も舞子駅も危ない、安全対策では人に勝るものはない」などとの意見や要望が出されました。とくに視覚障がい者の方にとっては、つねに転落事故の恐怖と抱き合わせであり、ホームの安全対策は切実な要求です。
しかし、“垂水駅の改善については、現時点では特に必要と考えていない”などといったいわば、ゼロ回答でした。
JR西日本は死亡事故の発生に感覚が麻痺しているのでしょうか?
利用者やJRの勤務員などからの再三に渡る指摘を真摯に受け止める姿勢が全く感じられませんでした。