9月4日~6日の2泊3日間、神戸市会・産業港湾委員会から視察に行ってきました。
初日は長崎市。現在、観光客数が右肩上がりに増えています。
一時は伸び悩んでいました。
しかし団体や修学旅行客が減少する中で、個人の旅行客は堅調に推移してきたことに着目し、「長崎さるく」を発案して成功しているようです。
「長崎市観光コンベンション協会」という一般社団法人が統括。
新たな箱ものは造らず、市民からのアイデアを大事にし、既存の豊かな観光資源を生かして、歩く愉しみをアピールしています。
また、大浦天主堂やグラバー邸をボランティアガイドの方の熱意こもった詳しい案内を受けながら、3時間近くかけて見物しました(猛暑の中歩き回って疲れましたが…)。
(写真は、大浦天主堂の裏側。屋根は日本式の普通の瓦のようです。)
中学生のころに修学旅行で訪れるなど、幾度か歩いた有名なコースでも、目線を換えれば新たな発見と魅力が芽生えるものだなと思いました。
陳列されて自由に持って帰れるパンフレットがたくさんありました。
その中には、「原子野に思いをはせて」「被爆校舎で耳をすませば」といった平和にちなんだものもありました。
もし神戸で同じような観光案内を企画するならば、非核「神戸方式」や神戸空襲などを、はじめて訪れる観光客に訴えるとよいでしょう。
今日は、働く若者や学生たちと平和について語り合う集いに参加しました。
集まったのは私を含めて12人。
先月、原水爆禁止世界大会や福島県へボランティアに行った人たちが中心に集まっていました。
初めて参加した人たちは、「将来的には核兵器はなくせるのだと、展望が見え、勉強になった」「初めて原水禁大会に参加して、原爆の恐ろしさや凄まじさを知り、衝撃を受けた。忘れないでいたい」
また、運動している人からは、「友達に運動を呼びかけて断られたりすると、へこんでしまうけど、勇気を出して呼びかけることが大事で、たとえ断られても、決してそれは無駄にはならないと励まされた」と発言。
被災地へボランティアに行った女子学生は、「仮設住宅の人から、『県外の人と結婚なんてできないのではないか…』と言われて、同じ女性としてショックを受けた」などと、それぞれが思いを語り交流しました。
「平和」についてどう考えるか?─「争いが起こらないように努力し続けること」「人が人として生活し、みんなが笑顔でいられること」「帰る家があること」…。
初めて参加した人、毎年参加している人、それぞれが自分の言葉で生き生きと語り、20代・30代の人たちの頼もしさが伝わってきた集まりでした。