2日目は長崎港を視察。松が枝地区に向かいました。
外国大型客船を積極的に誘致して、クルーズ客船用岸壁を2バースに延伸する計画です。
写真は750人級の客船ですが、3000人以上級の客船に対応させるとのことです。
「長崎市外国人観光客実態調査業務成果報告書(財団法人ながさき地域政策研究所)」というアンケート調査によると、長崎に来て最も強く印象に残ったのは、「原爆資料館」「グラバー邸」「稲佐山」などが高いという結果がでています。
九州では博多港、鹿児島港、那覇港と競合しあっています。
外港クルーズの長崎港への寄港数は2006年度の52隻をピークに伸び悩んでいます。
今年度は過去最高の69隻を見込んでいます。
かなり強気のようですが果たして大丈夫なのか…。
9月4日~6日の2泊3日間、神戸市会・産業港湾委員会から視察に行ってきました。
初日は長崎市。現在、観光客数が右肩上がりに増えています。
一時は伸び悩んでいました。
しかし団体や修学旅行客が減少する中で、個人の旅行客は堅調に推移してきたことに着目し、「長崎さるく」を発案して成功しているようです。
「長崎市観光コンベンション協会」という一般社団法人が統括。
新たな箱ものは造らず、市民からのアイデアを大事にし、既存の豊かな観光資源を生かして、歩く愉しみをアピールしています。
また、大浦天主堂やグラバー邸をボランティアガイドの方の熱意こもった詳しい案内を受けながら、3時間近くかけて見物しました(猛暑の中歩き回って疲れましたが…)。
(写真は、大浦天主堂の裏側。屋根は日本式の普通の瓦のようです。)
中学生のころに修学旅行で訪れるなど、幾度か歩いた有名なコースでも、目線を換えれば新たな発見と魅力が芽生えるものだなと思いました。
陳列されて自由に持って帰れるパンフレットがたくさんありました。
その中には、「原子野に思いをはせて」「被爆校舎で耳をすませば」といった平和にちなんだものもありました。
もし神戸で同じような観光案内を企画するならば、非核「神戸方式」や神戸空襲などを、はじめて訪れる観光客に訴えるとよいでしょう。
今日は、産業港湾委員会(市会常任委員会)の日。
議題は、神戸市から国への予算要望についてでした。
神戸市は、「神戸空港の機能の充実」のために、規制緩和で運行時間の延長や発着枠の拡大、国際チャーター便運航規制の緩和などを要求しています。
要望項目を拝見すると、どうも空の安全を守る観点に欠けているのではないかと考えて、みなと総局に質問しました。
6月1日に、国土交通省は航空の安全技術規制の緩和に対するとりまとめを公表しました。
規制緩和方針の中には、これまで原則禁止されてきている乗客在機中の給油を可能にすることも含まれており、それには「引火する危険性がある」と指摘する声もあります。
神戸市は空港の管理者として、安全性に対して危機意識を持つべきです。
しかし答弁は…「安全・安心が前提、国の動向を注視していきたい」。
今年2~5月に6件の運行ミスを重ねたスカイマークは、国交省から厳重注意を受けました。
「運用時間の延長、発着枠の拡大…競争圧力がいっそうの労働強化をもたらして、ミスを増やすことにつながりはしないか?」
「全く思いません」。
岡口憲義みなと総局長の答弁です。
国土交通省の懲りない規制緩和路線になんの意見を上げようともせず、空の安全性にどう影響するかを考えない神戸市の姿勢に私はあきれてしまいました。
神戸市に空港を管理する資格はありません。
ストップ神戸空港!
22日の本会議質問でもっとも重視したのが、福祉パス制度についてでした。
これは市内に住所を有する障がい者、母子世帯、被保護世帯、原爆被爆者など戦傷病者、中国残留邦人等の世帯に交付する制度です。
他都市と比べても、交付対象が広いのが神戸市の特徴で、市民の運動と要求によって、他都市に優る制度が維持されてきました。
ところが、神戸市福祉乗車証制度についての「あり方検討会」が神戸市主催で開かれることになりました。
これまでのあり方を見直すための論議です。第1回目が6月7日に開催されました。スケジュールでは、8月上旬までにわずか3回の論議しかありません。
そもそも、「見直し」が必要でしょうか?
長引く不況によって低所得の世帯や社会的弱者にとってはとくに生きづらい世の中となっており、しかも、環境保護の観点や住民の移動権の保障が大切にされなければならない状況になってきています。
私の知人は、「これがなくなれば、どこにもいけなくなる。そんな話し合いがおこなわれているなんて全然知りませんでした」と語りました。
約90000人の方のうち、知っているのはごくわずかだと思います。
毎年の財政負担は19億円あまり。神戸空港の整備事業費として単年度30億円使っていることと比較してみても、ささやかなものです。
まして、他都市に優る制度をわざわざ、レベルダウンすることもない!!
むしろ、福祉パス制度を活用して公共交通機関を利用することの意義はますます大きくなってきていると思います。
福祉パス制度の対象を狭めたり、敬老パス制度のように有料化を押しつけるのではなく、現行の制度として継続するべきです。
本会議での論議は平行線でしたが、今後、運動を展開していかなければなりません。
わずか2週間の会期でしたが、本当に長く感じた定例市会でした。
昨日のブログにも書きましたように、朝から晩まで続いた本会議。
午前中は、みんなの党が突如、提案した議案の一つ、議員定数の大幅削減案(総定数を69から52に削減)をわが会派の森本真議員(長田区)の質疑に対し、みんなの党議員団は、17議席も削減する根拠をまともに示せませんでした。
議員バッシングが強くなっている現状を真摯に受けとめなければなりませんが、議員を減らすことは、却って議会に市民の声を届かないようにしてしまいます。
私の質問は公明党に続いて午後4時過ぎからでした(40分間)。
4問準備しましたが、共産党議員団としてもっとも時間配分を重視したのは、福祉乗車証(福祉パス)制度の「見直し」についてでした。
神戸市の制度は全国的に見て最も優れた制度であり、現行制度を守るべきです。
「見直し」が敬老パスのときのように、制度そのものを後退させることだけは絶対に阻止しなければなりません。
地元・垂水からよく傍聴に来ていただきました(^^)
原発・こども病院・福祉パス、どれもこれからの運動如何にかかってきます。
一転共闘で大きな運動にしていきたいです。
明日は、定例市会の最終日。
午前10時から始まり、終わるのは午後8時を過ぎる模様。
私の質問は午後4時ごろの予定です。
大きく4問準備しています。
なかでも福祉乗車証(福祉パス)制度について現行制度を守る立場で当局を質していきたいと思います。
このブログを書いている間に、私の小学校時代の恩師から電話がありました。
80歳の方ですが、傍聴に来ていただけると。
車椅子で傍聴に来て下さる方もいます。
前日はあまり根詰めず、明日に備えてたいと思います。