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文教こども委員会で管外視察③

    3日目(9月2日)は富山県庁。
    DV被害者への支援策では、進んだ経験を神戸市でも積極的に取り入れていくよう要望していきたいとの問題意識を持ってお話をうかがいました。

    それと、中学生の運動部活動の推進策についてお聞きしました。
    ◇          ◇         ◇
    視察ではいつも、電車・バス・飛行機での移動中やホテルに滞在中が、レポートを書いたり、普段読めていない資料や書物に目を通せる貴重な時間帯になっています。
    また、各訪問先から調査項目にもとづく資料と合わせて、議会の特徴や町の特色、観光名所、ご当地に縁のある著名人を紹介する資料などもいただきます。
    それらは今後、私的に活用することもあるかもしれませんし、また、「最近、コミュニティバスが開通したがどういう経緯で…」「中心部の人口ばっかり増やして大丈夫か?」といった別の問題意識が湧き、あらためて訪れてみたいと思ったりもします。

文教こども委員会で管外視察②


    2日め(9月1日)…まず、荒川区役所へ。
    こどもの貧困対策について、同区の取り組み・概略をお聞きしました。
    区長を本部長に貧困対策本部を設置し、荒川区民総幸福度(GAH)という指標を設け、研究を重ねています。
    印象的だったのは、生活支援や学習支援を提供する団体への補助事業。
    先週視察した豊島の実践も元々は荒川区から始まったようなので。
    小学校は学校選択制を採用していると聞いていたので、質問してみました。
    南千住のような再開発地域はこどもの数が急増しているところでは、学校選択制どころではないと。
    設置から3年。
    どこまで取り組みが進んだのか。
    たとえば、こどもの教育権、学習権では…少人数学級の推進や家庭への経済的支援も必要なのでは?
    ◇    ◇    ◇

    写真は社会福祉協議会の事務所内です。
    「おもちゃ図書館 子育て交流サロン」。
    神戸にもありますが、ここは週5日制で、朝から夕方まで開設しています。
    写真右下に、座って作業しているおじさんが写っています。
    こどもや保護者から壊れたおもちゃが届けられ、修繕をしています。結構、これが好評だとか。

    地域のボランティアのみなさんによって支えられています。
    「理由を問わない一時預かり保育」。
    地域の保護者から「リフレッシュできました‼」と、たいへん喜ばれているそうです。
    元々は「障がいのあるこどもたちにおもちゃの素晴らしさと楽しさを」との願いからスタート。

    「ここは障がいのあるこどもたちと地域との出会いの場です。地域の中で共に育ちあい、心のバリアフリーを作っていきたい。こちらまで来たがらないこどもたちにどうはたらきかけていくかが課題です」。
    こどもたち、お父さんにお母さん、お年寄り、地元の人たちによって支えられています。
    町の温かさを強く感じました。
    その後、足立区へ。こども未来創造館「ギャラクシティ」を訪ねました。

文教こども委員会で管外視察

    文教こども委員会から2泊3日間の管外視察。
    初日(8月31日)は東京都・豊島区役所へ。
    同区は日本創生会議から「消滅可能性都市」と言う指摘され、「国際アートカルチャー都市構想」を。
    三宮のような大規模な開発と、人口増を図ることに相当力を入れているようで…。
    近年、外国籍の方も含めて人口が増え続けています。
    新しい区役所は11階から49階までを高層マンションに持つ(432戸)高層ビルです(共産党区議団は2012年に建設に反対する声明を出していました)。
    区役所内には、若い世代の来庁者が目立ちました。
    待機児童数も当然多いはずですが、新たに認可保育園をつくる計画はないようです。
    新しい区役所は、もともと、以前に閉鎖した小学校と児童館があったところ。
    子どもの数は増えているのだから新たに別の場所を使用してでも、新築する必要があるのではないかと思いました。
    先日の会派の視察で、NPO法人がこどもの貧困問題に向き合った精力的な活動をしていたことと重ね合わせると、行政サイドの子育て施策の遅れが際立って見えます。

こども子育て~会派で東京へ

会派の視察で東京都に。
森本・大かわら・大前議員、事務局員の方と5人での一泊二日間。

26日は世田谷区役所にて。
①中学校給食
世田谷区は一部を除いて中学校の給食をセンター方式から自校方式を採用。
老朽公舎の改築に併せて実施方式を転換しています。
全校に栄養士を配置し、こどもの様子に鑑み、キメ細やかな献立を作れます。
もはや、東京23区では自校調理方式が当たり前になっています。
◇          ◇          ◇
②待機児解消策
同区は全国で待機児童数が最も多いとされています。
しかし、「保育園に入園できなかったために育児休業をしたケース」も待機児童数にカウントしており、そこが神戸市ほか他都市と違うところです。
小規模保育園の整備も進めていますが、主眼は認可あるいは認証保育園の整備が中心。連携施設をしっかりと確保することを先行させているようです。
ただ本当に保育の質を下げないために必要なことは、公立を含む保育所整備ではないでしょうか。
◇          ◇          ◇
③27日は豊島区に。こどもの貧困問題は切実で、対策が本当に必要です。
NPO法人「豊島子どもWAKUWAKUネットワーク」が、こどもたちへの学習支援や遊び場、交流できる場を提供する精力的な活動をしています。
保育園に入れないこども、不登校のこども、塾にいけないこども、家庭の愛情が特に必要になっているこども…公園や区民広場、お寺などを活用し、プレーパーク、「夜の児童館」や「子ども食堂」を運営。地域の人たちや大学生などの力が支えになっているようです。
こどもたちの居場所として、また保護者同士など地域のふれあいの場として機能し、たいへん喜ばれているとお聞きしました。

※(写真)池袋本町公園では、プレーパークとしてたくさんのこどもたちが支援員の方々が見守るなかで、楽しく遊んでいます。

多聞ひまわり幼稚園で説明会


    今日、多聞ひまわり幼稚園を訪ねました。
    2019(平成31)年度を最後に閉園する計画を神戸市教育委員会が発表し、その説明会があったからです。
    保護者がたくさん来ておられました。
    教育委員会側の説明にだれも納得していなかったと思います。
    垂水北部では舞多聞地区が急速に開け、こどもが急増しています。10園以上の私立幼稚園バスが走っているほどです。
    多聞ひまわり幼稚園にも舞多聞地区から通園する園児がおられます。公立幼稚園はかつて垂水区に9園ありました。
    多聞ひまわり幼稚園は、かつて多聞東幼稚園と多聞南幼稚園が合併して今日に至っていますが、今回、奥の池幼稚園とともに閉園されれば、区内の市立幼稚園はたった3園になってしまいます。
    少子化とは言え、昔よりもより質の高い就学前教育が必要になっています。
    しばしば訊かれます。「反対運動をしてもやっぱりかなわないのでは?」。
    しかし他の会派の議員でも、「これは頑張らなあかんな」と言われる方もいます。
    いま、神戸市の幼児教育を守るために頑張らなければならないときです。

神戸市立幼稚園の廃園計画は撤回すべきです

    先日、神戸市教育委員会が2019(平成31)年までに市内の9つの幼稚園を廃園する計画を発表し、今月すべての幼稚園で、説明会が開催されます。
    6日、私は須磨区の2つの幼稚園(名谷こすもす幼稚園と名谷あおぞら幼稚園)の説明会を傍聴してきました。
    保護者や地域の役員の方が参加し、質問や意見が相次ぎました。
    「公立だから行かせたかったのです!」
    「本当の子育ての愉しさを教えてくれるので行かせたいのです」
    「近くに歩いて通わせたい」
    「なんとか廃園を遅らせてほしい」…
    保護者の方は、こどもを是非通わせたいと思っていただけにショックを隠し切れず、今後の不安と、あまりにも一方的で性急な対応への怒りを露わにしていました。
    ◇   ◇   ◇
    「これは決定なのですか?」
    「教育委員会としては決定としたいと思います。最終的には議会に諮って条例を改定することになります」。
    ◇   ◇   ◇
    この日の夕方、私は私立幼稚園バスの元運転手を訪ね、体験談をお聞きしました。
    「往復40~50分のコースでしたが、一番、気を遣ったことは、やはり車中でのこどのたちの安全です」。
    参加者の中で、徒歩で通園することに教育的な意義があることを主張された方もいました。
    廃園計画は中止すべきです。

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