今日は阪神水道企業団の施設見学の日でした(大道取水場→猪名川浄水場→甲東ポンプ場→甲山調整池)。
神戸市役所から約30キロメートル離れたところにある大道取水場(大阪市東淀川区)。
淀川から取水した原水を、ポンプによる圧送によって猪名川浄水場まで送水します。
猪名川浄水場(尼崎市)ではきれいな水になる工程を見学しました。
同敷地内の水質試験場で50項目の水質基準に基づく検査がおこなわれています。
琵琶湖・淀川から各家庭にいたる工程にさまざまな分野の職員がたずさわり、高度な技術によって、安全でおいしい水を安定供給。
水道水はまさに労働の結晶だなと思いました。
「放射線物質検査室」にあるゲルマニウム測定器です。重さ1.4トンで、2300万円かかったそうです。
平成24年度から毎月1回、水道水や原水の放射性セシウム・放射性要素の調査をおこなっていますが、「不検出」で問題はありません。
職員の方は、「ここで4市240万市民の水の安全を守っているんです」と語っておられました。
原発再稼動なんて論外です。
本日は市会最終日。
世間では東京都議選を経て、各党が参議院選挙へ突入しているときに、議会活動で時間を費やしておりました。
本会議一般質問の日でした。
うちの会派からは午後から西ただす議員と私が。
私の質問は大きく3点。
①中学校給食はデリバリー方式ではなく、小学校で実施しているような方式で、全員喫食を。
②高すぎる国民健康保険料の引き下げを。
③神戸市総合交通計画案について。とりわけ交通弱者対策を。
節電のためか、あまり冷房が効かない本会議場で、質問→答弁→再質問→…と、市長・副市長や教育長とやりとりを繰り返す40分間。
いつもながらのゼロ回答の答弁でしたが、3つの質問とも議会閉会後、今後の要求実現運動に弾みをつけたいと思って選びましたので、「さあこれから!」っといった心境です。
それにしても緊張感から開放されたせいか、質問が終わるや否や汗がドドッと湧き上がってきました(^^;)
市会ホームページでも動画がアップされますので良ければご覧ください(もっとも、私は自分のを視るのはイヤですが…)。
最終日は東京港を視察しました。
写真は品川埠頭からの撮ったもので荷役作業中の様子です。
国際コンテナ戦略港湾に選定されて、埠頭株式会社にはターミナル使用料の減額、ガントリークレーンなどの上物は都が現物出資しています。
まさに民営化路線です。
そのため、港湾事業会計は、2010年度~2011年度の間に約10億円の収入減となっています。
神戸港では、先にポートアイランド(PC18)に水深16mの巨大コンテナバースを造りましたが、結局8000TEUクラスの大型コンテナ船は入港していません。
それでも今度は六甲アイランドに同じく造る計画です。
「貨物がたくさん集まる港にしてこそ、船が集まる」と都港湾局の担当の方がおっしゃっていましたが、そこに神戸市との考え方の違いを感じました。
入港してくるコンテナ船は比較的小さな700TEUクラスの中国系の船のようでした。
東京港の取扱貨物量は激増しているそうですが、大型船というよりも、3000TEU以下のアジア諸国からのコンテナ船の入港隻数が増えています。
品川埠頭の水深は10メートル。
東京港に16mバースを造るかどうかはまだ正式決定しておらず、港湾計画を改訂するなかで検討していくとお聞きしました。
2泊3日間(5月22日~24日)の視察はたいへんいい勉強になりました。
市川市役所ではコミュニティバス事業(わくわくバス)についてお聞きしました。
同市にはもともと市バスがなかったらしく、通常の路線バスはすべて民間。
住民要求がきっかけで、市川市と市民、バス事業者の協働で市内の2つのエリアを走らせています。
坂道は決して多くはなく、「鉄道駅から1km、バス停から300m以上離れた地域」を交通不便地と位置づけています。
明確にしている点は良いことだと思いました。
神戸市にはそういった指定も具体策もありません。
わくわくバスは比較的安価な運賃であり、年々利用客数が増えています。
しかし、「市の財政負担(一般会計からの持ち出し)が大きい」との理由で値上げを検討しているとか。
値上げがかえって利用客数に影響しないか、今後、アンケートを行って、あり方を検討していくようです。
浦安市の液状化被害について。
写真は、埋立地からあふれ出された土です。
埋立地は海から運んで埋め立てた土で、軟弱な地盤です。
一方、東京ディズニーリゾートの地区は地盤改良工事が行われていたので、被害はほとんどありませんでした。
しかし、被害に遭った地域の地盤そのものを改良するわけではありません。
また仮に、一度液状化したところに、同じ強さの巨大地震が発生すれば、再び液状化することも考えられます。
現在、復旧工事の真っ最中。
新浦安駅周辺ロータリーは、車で移動していて、いまでも道が波打ったような感じがしました。
震度5以上で地震動継続時間が長ければ、液状化が生じやすいことは東日本大震災の大きな教訓です。
共産党議員団として、関東方面へ視察(2泊3日間)に行って来ました。
初日の5月22日は、神奈川県相模原市へ行き、中学校給食の実施状況についてお聞きしました。
合併前から実施されていた一部の地区(センター方式)を除いて、デリバリー方式(弁当持参との選択制)が主に採用されています。
今後神戸市が計画する実施方式です。
しかし、利用率の低迷が地元紙でも取り上げられ、58.56%(2010年度)53.94%(11年度)48.99%(12年度)と喫食率が年々低下しています。
原因の一つが希望者による申し込みのシステムであるようです。
各家庭が献立を確認して、インターネットやマークシートで申し込み込む仕組みになっていますが、当日、病欠等急きょ、何らかの事情で食べられない場合は返金されません。
全員喫食だったら、こんなことは起こりえないでしょう。
ドライ方式なので、いったん低温に冷やされます。
味付けには基本的に化学調味料を使わず、食材の選定も栄養士さん達が深夜遅くまで努力と苦労を積み重ねているとお聞きしました。
残食率はセンター方式の学校では調査を行ってきていますが、デリバリー方式の方は調査方法も確定できていません。
中学校給食にたずさわっておられる方々はとても苦労されていると思いました。
こどもたちに歓ばれ、いかんなく食育の効果を発揮するためには、中学校給食の実施方式がどうあるべきかを考えさせられました。