写真は東京のとある住宅街。
多摩ニュータウン内にある多摩平の森地区で最近リニューアルされた賃貸住宅です。
40年以上を経た大規模住宅団地では、老朽化・陳腐化、入居者の高齢化、近隣センターなどの衰退などの問題を共通にかかえています。
ここはもともと公団住宅です。
旧多摩平団地の既存の住棟をURは民間会社に住棟単位で賃貸、譲渡し、民間事業者の設計で再生、改修して、「団地型シェアハウス」として整備したのが写真の住宅です。
きれいになりましたが、問題は家賃です。
月額10数万円台に高騰した住棟もあり、国からの高齢者向け家賃補助制度を活用せざるを得ないとのこと。
従前居住者の約7割が戻って暮らしているとお聴きしました。
東京のことですが、公団からURに変わり、これからどうなっていくのか。
公営住宅に入居できず、やむを得ずUR賃貸住宅を選ぶ方がたくさんおられます。
「民営化」は際限なく、住民に不安と負担を与えかねません。
11月5日~7日の間、関東方面へ行政視察をおこないました。
7日に横浜市役所を訪れました。
同市では家庭用エネルギー管理機器の普及に努めています(といっても設置費用は自己負担で、しかも高額ですが)。
各家庭で電気使用量や太陽光発電の発電量等を計測し、それを外部と通信することによってエネルギー消費量の「見える化」やコントロールを行い、市民の省エネ行動を促進するのだそうです。
ただ、これまであった国からの1件当たり10万円までの設置補助が終了したため、横浜市が最大5万円までの独自の補助制度をつくったとはいえ、計画通り普及が広がるかどうかは疑問です。
民間活力の導入に極めて積極的な横浜市。
2010(平成22)年4月に経済産業省から「次世代エネルギー・社会システム実証地域」に選定され、太陽光発電など再生可能エネルギーの導入、家庭やビル、地域でのエネルギー管理等のプロジェクトに取り組んでいるそうです。
家庭用エネルギー管理機器の普及もその一環です。
市民をあげた省エネの努力と環境にやさしい都市づくりはもちろん大切です。
ただ、このプロジェクトは8社からなる「幹事会社」の承認のもとで進められるもので、その中には、なんと東京電力も加わっています!
福島第一原発事故で放射能汚染水を撒き散らした張本人が加わるエネルギー政策ですから、再生可能エネルギーを普及するといっても、妖しい感じがするのですが…。
神戸市配偶者暴力相談支援センターへの相談件数は毎年2000件を超えています。
私は9月17日の決算特別委員会(市民参画推進局審査)で、相談体制の強化と経済的支援について要望しました。
DV対策検討会では、「経済的な自立をするための支援の仕組みということをテーマとして」取り上げることにしていましたが、実際には詰めた議論にはなっていません。
それは当局答弁からも明らかでした。
生活福祉資金や母子・寡婦福祉貸付金などを連帯保証人なしで利用できるようにするといった要件緩和も必要でしょう。
委員会でも少し取り上げましたが、DV被害者への市営住宅の目的外使用については、9月26日から要綱い基づいて施行されることになりました。
被害者の方の居住の安定と自立に役立つことを願ってやみません。
ところでDV根絶のためには、加害者の問題に着手していかなければなりません。
大阪、京都などで加害者更正プログラムが実施され、神戸からも利用する方がおられて有効だと聞いています。
しかし、通うだけでも相当の時間がかかります。
仕事を抱えていては継続的に利用すること自体が困難です。
神戸でも加害者教育を始めるように要望しました。
「加害者教育、国でどのようなものが有効であるかまだ十分に検討されていないときいているので、それを踏まえて検討していきたい」
「DV検討会で加害者教育についてはそれほどテーマに上がっていないが、そういった場に議論に供したいと考えている」との答弁でした。
DVは家庭内で起こる単なる暴力ではなく、重大な人権侵害であり、暴力を防止し被害者を支援することは行政の責務です。
これからも引き続き要望していきたいと思います。
第90期初任科学生による訓練披露会に行って来ました。
18才~29才までの青年消防隊員48人による消防、登はん、渡過などロープワークでの救助訓練、ヘリコプターによる散水、総合訓練、消防音楽隊による演奏…。
若いエネルギーと「神戸のためにがんばりたい」といった正義感に満ち満ちた素晴らしい演技だったと思います。
なぜ、私が参加したのか?
神戸市会都市防災委員会委員長としてでした。
私からは、「市民の命とくらしを守る消防活動はなくてはならない大切な活動です。
半年間の厳しい訓練に敬意を表します。しかしいったん制服を着用すれば新人もベテランも世間は区別しません。危険なところにも救助や消火活動にあたらなければならないとても大切な仕事です」と、応援したい気持ちを込めて、挨拶させていただきました。
10月から市内の各消防署に配属されます。
何が起こるかわからない火災現場。
ただ、しゃにむに頑張るだけでなく、冷静かつ客観的な状況判断が求められる、経験がものをいう尊い仕事です。
明日、9月3日から99日間の日程で第二回定例市会が始まります。
神戸市長選挙を10月に控え、とくに9月議会は矢田市政最後の定例市会となります。
決算特別委員会で私は行財政局と市民参画推進局の審査で質疑を担当します。
生活相談活動を通して得た経験も活かして質問していきたいと思います。
選挙直前の議会ですから、なかなかハードですが一生懸命がんばります!
今日は阪神水道企業団の施設見学の日でした(大道取水場→猪名川浄水場→甲東ポンプ場→甲山調整池)。
神戸市役所から約30キロメートル離れたところにある大道取水場(大阪市東淀川区)。
淀川から取水した原水を、ポンプによる圧送によって猪名川浄水場まで送水します。
猪名川浄水場(尼崎市)ではきれいな水になる工程を見学しました。
同敷地内の水質試験場で50項目の水質基準に基づく検査がおこなわれています。
琵琶湖・淀川から各家庭にいたる工程にさまざまな分野の職員がたずさわり、高度な技術によって、安全でおいしい水を安定供給。
水道水はまさに労働の結晶だなと思いました。
「放射線物質検査室」にあるゲルマニウム測定器です。重さ1.4トンで、2300万円かかったそうです。
平成24年度から毎月1回、水道水や原水の放射性セシウム・放射性要素の調査をおこなっていますが、「不検出」で問題はありません。
職員の方は、「ここで4市240万市民の水の安全を守っているんです」と語っておられました。
原発再稼動なんて論外です。