今日は、市会・文教こども委員会に市民の方から提出された「こどもの医療費無料制度の拡充を求める請願」の紹介議員を代表して、趣旨説明をしました。以下、その全文です。
◇ ◇ ◇
本請願は、こどもの医療費を義務教育終了まで無料にすることを求めるものです。
2013年に実施した「市民1万人アンケート」では、力を入れてほしい施策で、「子育て支援」が第1位でした。
子育てを応援し、若い世代が安心して生活できる神戸市にすることは、たいへん重要な課題です。
今年度予算で「乳幼児等・こども医療費負担軽減施策の拡充」策が出ましたが、3歳から中学卒業まで、1回500円にというものです。かけた予算は4億2000万円です。
その事業効果として、「子育て世代の経済的負担の軽減」、「疾病の早期発見と早期治療につながり、重症化が予防される」としています。
しかし久元市長は、昨年9月13日の神戸市長選挙政策の記者発表で、政策に乳幼児医療費助成制度の充実を明記し、口頭で中学3年までの医療費無料化を重点政策として掲げていました。
それを知った多くの市民は早期実施を期待していたと思います。
現在、兵庫県下41自治体中、中学校3年生まで外来も入院も無料の自治体は24市町となっています。
3年前は通院無料は6自治体しかなかったわけですから、急速に広がってきているわけです。政令市ではさいたま市や名古屋市が中3までを無料にしています。
こどもの医療費を無料化することによって、こどもの命と健康を守り、重症化を予防することや、若い世代の経済的負担を軽減すること、さらに医療費の抑制にもいっそう効果をあげることができます。
これまでも同様の趣旨の請願や陳情、署名が市民から提出され、何度も議論を重ねてきましたが、その背後には市民の暮らしの実態から来る要求の切実さがあります。
何よりもまず、今日市議会に陳情に来られている市民のみなさんの思いを受け止めていただきたいと思います。
委員のみなさまには是非ともご理解いただき、本請願を採択していただくようお願い申し上げまして、私からの趣旨説明とさせていただきます。
◇ ◇ ◇
口頭陳述をした若いお母さんは、他都市から最近、神戸に転入して3歳児から外来が有料であることにとまどったそうです。
お子さんがけがや病気をしても、医療費や薬代を節約せざるを得ないケースもあり、「親としてわが子に申し訳ない気持ちになる」と心痛めるケースもあります。
今年度から垂水区では保育サービスガイドを配置して、「子ども・子育て支援新制度」の説明会や個別相談会を実施します。
時間外や土日などにも対応しながら、保護者への理解を求めようとすることがねらいです。
市内で最も待機児童数が多い垂水区ですが、2013(平成25)年度中に84人から21人に減少し、「全市で一番減った」としています。
しかしそれは、私立の保育園が増設されたことも事実ですが、小規模保育事業をおこなう保育施設が区内に12施設が誕生し、そこが受け皿になっていることも、要因です。
働きながら子育てしたい家庭にとっては死活問題です。
0歳の子どもと2人暮らしの私の知人は、区役所に相談に行くと、「仕事を見つけてからお越しください」と言われたそうで、途方にくれています。
0歳児を抱えて就職活動が困難だから区役所に相談に行かれたのに…。
待機児の解消は、公立も含む認可保育所の増設によってこそ、本当に求められていることではないでしょうか。
また、高い保育料も多くの家計を苦しめています。
改善すべきです。
今日は、垂水区選出議員会議が市役所でおこなわれ、垂水区における施策について、区役所からの報告をうけました。
垂水区は母子家庭等の世帯数が市内で最も多く、1574世帯にのぼるそうです。
経済的にも子育てにも苦労されている家庭が多いと思われます。
新規施策の一つとして「大学との連携による母子家庭児童等への学習意欲支援」を実施するとしています。
内容は、こどもたち同士がピアカウンセリングを通じて自尊感情を高め合い、学習意欲向上につなげていくことをねらったもののようです。
看護大学の学生がピアカウンセラーとして支援に入ります。
どれだけのこどもたちを受け入れることができるのか、こどもたちの成長と発達にとって実際にどういった効能を発揮するのか、見守りたいと思います。
5月30日、垂水駅前や区内のスーパーマーケット、団地の前で街頭演説をしました。
この日、中心的に訴えたのは、集団的自衛権行使の批判。
「自衛」とは無縁な戦争する国づくり。
憲法の解釈を勝手に変えて自衛隊の戦闘地域への派兵、武力攻撃を合理化する安倍内閣の暴走ぶりを批判し、立憲主義と平和をまもることをよびかけました。
6月1日、「市民にあたたかい神戸をつくる垂水区の会」の総会で、神戸市政報告。
市政全般の特徴・問題点、運動の到達点を40分ほどで語るのは、ちょっと厳しかったかな(**;)
「もりだくさんで、しんどかった」
あとの、「反省会」でもご指摘を受けました。
帰宅後、ウチの妻からも「あんたの話し方、なんかエラそうやわ!」と怒られてしまいました!!\(゜゜)/
結構時間をかけ、準備して臨んだので少し、へこみました。
しかし、久しぶりに市政報告をさせてもらってとてもいい機会だったと思います。
会派の視察一日め。
23日は岐阜市役所へ。
同市は自動車を中心とした交通から公共交通や徒歩、自転車の役割を重視し、歩いて出かけられる町をめざす、総合交通政策をつくっています。
コミュニティバスを地域の方々が運営し、市内で安定的に営まれており、全国からも注目されています(写真はJR岐阜駅前周辺を運行するコミュニティバスです。左・金沢はるみ、中・大かわら鈴子議員と)。
コミュニティバスは、需要は高くても、採算面や実際の運営ノウハウなど先行きのことを考えると、地域住民にとってなかなか手掛けにくいのが、実際のところです。
同市では交通政策課の職員が地域に足を運び、地域が踏み切れるところまで時間をかけて支援に入っています。
そこが神戸市にも求められているところだと思いました。
コミュニティバスを走らせるのに有利なのは市街地。
高齢化が特に深刻な地域、交通不便地となると、どうも事情が違うようです。
共産党岐阜市議員団の方のお話によると、不利な地域への手当てこそ行政に求められているところだと言われていました。
2日目は富山市役所へ。
JR富山駅は来年の新幹線開通を控え、それに照準を合わせた工事を急ピッチで進めていました。
同市は自動車依存度が高い町でしたが、高齢化が急速に進み、運転をやめる人も増えてきています。
市街中心部の人口が減ってきているようで、町の活気付かせ、利便性を向上させるためには、公共交通機関で移動しやすい街にしていく必要があり、LRT(Light Rail Transit)と呼ばれる新型の路面電車を走らせています。
バス並みの運賃で市内を円滑に移動できる交通手段として市民の間で好評のようです。
人口減少、急速な高齢化。
導入すべき同市の事情があったのでしょう。
予算市会では、商店街・小売市場や中小業者への支援策について質疑しました。
質疑内容については後日に投稿します。
ところでこどものころのことですが、「ジェームス山ショッピングセンター」という小売市場をよく利用しました。
「いらっしゃい!」「毎度あり!いつもありがとう!」
─いつも元気な声で買い物客の流れに声掛ける漬物屋のおばさんと、となりの豆腐屋さん。
学校帰りになんとなく立ち寄った文房具屋さん。
ウチでしょっちゅう出前を注文した「南球園」という小さな中華料理店。
奥の突き当たりで営んでいた駄菓子屋のおばあさん…。
私が学生の頃には順番に店舗が閉鎖していき、就職をした頃になると、まるでトンネルのようにひっそりした”倉庫”と化し、涙を流し続けているかのようでした。
量販店の進出で大打撃を受けたのでしょう。
どのようにして営業を守ればいいのか、成すすべもなかったのだと思います。
現在は、まったく面影もなく新築の住宅街に様変わりしていますが…。
神戸市はこれから商店街や小売市場の振興策に力を入れるとしていますが、個々の小売店も含めた抜本的な支援策が必要です。