垂水区内のある小学校で、4泊5日間の自然学校の最中に、男子児童が2階から転落して足などを骨折する大事故が発生しました。
原因はクラスメート数人からのいじめによるものであることが判明し、新聞等でも報道されました。
後日私は松本則子団長とこの小学校を訪れ、校長及び教頭先生から事情を聴取しました。
「こどもたちは自分たちがいじめをしているという認識をもっていなかったようです」
「当事者たちから聞き取った内容をつき合わせてみた結果、文部科学省の指針に照らして『いじめ』だなと判断しました」と釈明。
後日、児童たちから「緊急アンケート」(実名記入で提出)を取ったようです。
「日頃いじめなど、起こる状況ではなかった」と述べておられました。
ただ、被害を受けた児童が日頃、学校にだいたいどのくらい出席していたのかと尋ねると、「それは個人情報ですから」とこたえていただけませんでした。
今後の対応として、期間を限定してスクールカウンセラーを加配し、こどもたちの心のケアに努めたり、父兄との懇談の場を増やすなどの対策をとるとのことでした。
「この学年はまだ一人も塾通いをしてないんですよ。
学校で遊びたがっています」─。
一見のどかに見える学校でもいじめは起こる。
「いじめ」は日本社会の切実な問題だと思います。
今日の垂水は”金田デー”。
金田峰生さんが垂水で一日かけて訴えました。
午前中は区内の各スーパー前などで街頭演説。
午後からはつつじヶ丘小学校での市政報告会(私は中学校給食の運動の到達点を中心に解説しました。参加した人たちから垂水区への要望を出していただき、良い刺激になりました)にも合流し、その場を盛り上げていただきました。
写真は夕方、垂水駅前で訴えているところ。
「ブラック企業が蔓延り、そこで働く人たちは身も心もズタズタにされてしまっている」
「福島に何度もボランティアに足を運び、兵庫でも共産党頑張って下さいと温かい励ましを受けてきた」
「内部留保の一部活用で賃上げ実現という主張は、少しずつ浸透してきている」─。
真剣で迫力のある街頭演説でした(^^)
最終日は東京港を視察しました。
写真は品川埠頭からの撮ったもので荷役作業中の様子です。
国際コンテナ戦略港湾に選定されて、埠頭株式会社にはターミナル使用料の減額、ガントリークレーンなどの上物は都が現物出資しています。
まさに民営化路線です。
そのため、港湾事業会計は、2010年度~2011年度の間に約10億円の収入減となっています。
神戸港では、先にポートアイランド(PC18)に水深16mの巨大コンテナバースを造りましたが、結局8000TEUクラスの大型コンテナ船は入港していません。
それでも今度は六甲アイランドに同じく造る計画です。
「貨物がたくさん集まる港にしてこそ、船が集まる」と都港湾局の担当の方がおっしゃっていましたが、そこに神戸市との考え方の違いを感じました。
入港してくるコンテナ船は比較的小さな700TEUクラスの中国系の船のようでした。
東京港の取扱貨物量は激増しているそうですが、大型船というよりも、3000TEU以下のアジア諸国からのコンテナ船の入港隻数が増えています。
品川埠頭の水深は10メートル。
東京港に16mバースを造るかどうかはまだ正式決定しておらず、港湾計画を改訂するなかで検討していくとお聞きしました。
2泊3日間(5月22日~24日)の視察はたいへんいい勉強になりました。
市川市役所ではコミュニティバス事業(わくわくバス)についてお聞きしました。
同市にはもともと市バスがなかったらしく、通常の路線バスはすべて民間。
住民要求がきっかけで、市川市と市民、バス事業者の協働で市内の2つのエリアを走らせています。
坂道は決して多くはなく、「鉄道駅から1km、バス停から300m以上離れた地域」を交通不便地と位置づけています。
明確にしている点は良いことだと思いました。
神戸市にはそういった指定も具体策もありません。
わくわくバスは比較的安価な運賃であり、年々利用客数が増えています。
しかし、「市の財政負担(一般会計からの持ち出し)が大きい」との理由で値上げを検討しているとか。
値上げがかえって利用客数に影響しないか、今後、アンケートを行って、あり方を検討していくようです。
浦安市の液状化被害について。
写真は、埋立地からあふれ出された土です。
埋立地は海から運んで埋め立てた土で、軟弱な地盤です。
一方、東京ディズニーリゾートの地区は地盤改良工事が行われていたので、被害はほとんどありませんでした。
しかし、被害に遭った地域の地盤そのものを改良するわけではありません。
また仮に、一度液状化したところに、同じ強さの巨大地震が発生すれば、再び液状化することも考えられます。
現在、復旧工事の真っ最中。
新浦安駅周辺ロータリーは、車で移動していて、いまでも道が波打ったような感じがしました。
震度5以上で地震動継続時間が長ければ、液状化が生じやすいことは東日本大震災の大きな教訓です。
私は38回生ですが、3年生のときに受け持っていただいたI先生が退官されるということで同窓会が催され、出席しました。
今から28年も前のことになりますが、懐かしいクラスメートと再会しても、そんなに長期間の隔たりを感じさせません。
3年10組の一員として、愉しいひとときを過ごすことができました。
I先生は長田に赴任されていた当時が自らの教育観の転機だったようで、「こどもたちからの要求や言い分をよく聴くことの大切さを悟ったのがこの時期だった」と述懐しておられました。
世間では長田といえば、「進学校」としての評価ですが、当時を振り返ってみて、結構個性的で人間味のある先生方による教育実践に恵まれていたのではないかと思います。
担任をしていただいた当時の先生よりも歳をくってしまいました。
自分の意見や考えを伝えたい処、相手の立場に身をおくことがとても大切だとつくづく思います。
2次会まで参加し、クラスメートと懐かしい話から今に至る苦労話まで交流することができました。
人生観や価値観、支持政党等々違いはいろいろあっても、同じ学校で学んだ者の一人として共通の時間をともに過ごすことができたことをうれしく思います。
主催された皆さまに対し、厚く御礼申し上げます。