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”水ビジネス”

先月の建設水道委員会からの出張では、8月31日に東京・千代田区にある、独立行政法人 国際協力機構(JICA)の事務所を訪ねました。最近、地方自治体が民間企業と連携・協力して発展途上国に展開するインフラ整備についてのJICAの見解をお聞きしました。短時間でしたが、たいへん貴重な学習機会だったと思います。実は神戸市でも、地元の大企業と連携した”水ビジネス”を始めようとしています。私は、9月5日の「神戸市会・外郭団体に関する特別委員会」で都市整備公社の審査のときに、この問題について取り上げ、質問しました。これは、相手国政府と日本側との「合意」の下での、長期にわたる事業になるでしょう。問題は、途上国の現地住民が本当に喜ぶ、願いを満たすインフラ整備になるのか、だと思います。良かれと思って技術支援したことが、相手国の側にあるいは、日本企業と相手国との間で、何か、問題が発生し、現地の多数住民にとって不利益となるような結果を招いたとしたら…そんな事業に、神戸市や公社がコンサルタントとして参画するとしたら、まずいのではないかと思って、当局に問いただしました。「現地住民が不利益になるようなことを願うが、ひとつひとつ踏まえていきたい」といった答弁だったと思います。神戸市は、地元企業の海外進出支援に力を入れたがっているのですが、本当に国際貢献につながるのか?むしろ新たな経済格差を生まないかと感じています。

アジュール舞子の”歩く温水プール”

9月だというのに、とても厳しい暑さ(‐‐;)今日は一日中、地元を走り回りました。真昼のアジュール舞子は、真夏日の海水浴場そのものでした。

ここには、市民からの願いによって、「歩く温水プール施設」がつくられ、少なからぬ利用者に慕われ今日まで至っています。普通の温水プールと比べて、水温が高く、リウマチなどに効くとか。インターネットで調べて、区外から会員として利用される方もおられます。

ところが、当温水プールを経営しているホテル側が突然、10月31日をもって温水プールを閉鎖すると発表したのです。神戸市もそれを容認しています。根強いファンをもつこのプール利用者たちは、当然黙っていません。プール経営の方が、「深刻な赤字」なのだそう(ホテルは優良企業)ですが、もともと、市民の願いによって、維持し続けられてきた温水プール。しかも、アジュール舞子は、”防災と親しみの海岸作り”のために造られたはずです。一民間会社の都合だけで決着をつけられていいのか!計画を変更してプールを埋め立て、別のスポーツ施設にするそうですが…。「今日の水温は30℃くらいかなあ。10月でなくなるとか言ってるけど、残念でたまりません…」快晴の真昼間、青々と澄み切った瀬戸内の海岸をバックに水泳を愉しむ男性が少しさびしそうな表情で私に語ってくれました。

危ない!公立高校の学区再編

9月11日に「兵庫県高等学校通学区域検討に関する説明会」(神戸会場)が灘区民ホールで午後2時30分から開かれます。主催は兵庫県教育委員会と、「兵庫県高等学校通学区域検討委員会」。全県16学区を5学区にする広域の通学区制度を、こどもたちにおしつけ、すべての学区に「複数志願選抜制度」を導入するのがねらい。神戸第三学区は淡路・神戸全域・芦屋市にまで学区が拡大し、遠距離通学による交通費等の負担増、志願者の特定校への集中で、競争が激化することは必至です。日本共産党神戸西地区委員会としても、今回の学区再編の本質を市民に明らかにし、県教委などによる動きにストップをかけていくことを話し合い、運動を広げていきます。

保育所・学校給食の食材の安全性確保に関する申し入れ

「子どもの食べ物がとても心配です」「(給食は心配だから)弁当を認めてほしい」「どんなに小さな値でも測定結果を教えてほしい」福島原発事故による放射能被害の影響が大きく広がっています。私は日本共産党神戸市会議員団の一員として、昨日は神戸市保健福祉局に、今日は教育委員会に対し「保育所・学校給食の食材の安全性確保に関する申し入れ」をおこないました。要望項目は、①給食食材の放射能測定を定期的に行い、食材の安全を確保すること②神戸市として食品の放射線測定器を購入すること。またその経費については国に負担するよう強く求めること③国に対し食品の安全性確保に向けた放射線測定、検査体制の抜本的な強化を求めること、です。放射線に対する感受性が高い子どもたちの安全を確保することは最優先、最重点の課題です。子どもたちはもちろん、保護者も先生にとっても、深刻であり、不安はなかなか取り除けるものではありません。長期にわたる継続的な体制を確立することが必要です。

台風の一日

新しい住居に引越してから1週間。仕事の合間を縫っての作業であるだけに、いまだに、ウチの中は、ダンボール箱の山。一体いつになったら、落ち着くのやら(^^;)今回が、引越してから、初めてのブログ更新になると思います。ところで今日は、台風のせいで、予定されていたことが次々とキャンセルされ、自宅で落ち着いて過ごすことができました。8月29日から31日まで、建設水道委員会で、関東方面へ視察旅行に行ってきたので、私と妻の両方の実家に土産話をしてきました。久しぶりの行政視察でしたが、勉強にはなったと思います。また、後日にご紹介しようと思います。

垂水年金会館

 

広い廊下にバケツがポツンと二つ置かれています。写真ではわかりにくいですが、「注意!」と書かれた赤い円錐形は、天井からの雨漏りがしていることを表示しているのです。実は、この写真を撮ってのは、晴れた日のこと。雨など降ってもいないのになぜか、天井から水が滴り落ちてくるのです!年金会館の屋根は相当傷んでいるようです。近傍の公共施設と比べて、使用料の安い部屋を提供してくれる垂水年金会館は、「こうべ市民福祉振興協会」という外郭団体が管理運営しています。通常は、この廊下の前にある大ホールは、ダンスを愉しむみなさんがよく利用します。私が当センターを訪れた日、補修工事の相談が取り交わされていました。修理といっても、仮の部分補修に過ぎず、まら、雨漏りが発生することを逃れることはできないようです。昨年1年間の利用者数は、92787人。ホールや会議室を2061件の市民が使用してきました。決して豊かではない予算の枠内で、思うように工事・改修をおこなえないことに、職員のみなさんはたいへん心を傷めておられました。「屋根全体のコーティングするべきではないか?」私は、26日の「外郭団体に関する特別委員会」で神戸市当局に要望しました。答弁は、「今、部分補修工事をおこなっている。屋根を全面改修する必要があるのか、どうか。必要性を検討する」(市民福祉振興協会常務理事)と言う答弁でした。たしかに、年金会館を含む「垂水海浜センター」は、赤字経営。しかし、毎年200万円前後の補助金が年金会館に寄せられるのです。海に面し、環境に恵まれた会館です。ぜひ、全面改修を前向きに検討していただきたいものです。