「8月27日は東京都庁と千葉市役所に行きました。
1.東京都庁…新しい公会計制度について。
新公会計制度普及促進連絡会議に東京都を含む8団体が参加。
日々の会計処理の段階から1件1件複式簿記の仕訳を行う。
「従来の官庁会計決算よりも制度が高く、作成に時間をかけずに、個別事業ごとの財務諸表を作れる」との説明を受けた。
従来の官庁会計に企業会計考え方を積極的に導入したもの。
2.千葉市役所…オープンデータとビッグデータの活用について。
同市は、オープンデータ活用の実証実験をおこなう。
公共データを二次利用しやすい形で公開し、市民が民間のアプリを活用して、発見された地域課題を自主的に解決させようとする。
結局、自治体が保有するデータを民間企業の営利に利用されることになりはしないか。
市民が区役所や建設事務所などへ依頼する機会を極小化させることになりはしないか。
ビックデータの活用は、医療(健康管理や医療費など)、介護の悩みや施設の入所、雇用問題など、さまざまな分野での諸問題を「データの活用で課題の兆候をつかみ、解決方針を具体化し、課題の発生を抑制する」との説明を受けた。
しかし、それらの「課題の発生」の背景や原因の根絶については?
それには言及がなかった。
いずれも国が推進する自治体運営に「経営」的手法を取り入れた「効率化」策。
ますます役所の敷居が高くなり、いっそうの住民サービス低下をもたらしはしないでしょうか?
神戸市会・総務財政委員会の行政視察で、関東方面に行ってきました。
8月26日は栃木県・那須塩原市役所へ。
テーマは同市の定住促進計画について。
人口は緩やかな増加傾向から減少に転ずると推計されてあり、出生率の低下に加え、生産年齢人口の縮小という問題も抱えています。
雇用 結婚 子育て 教育 暮らし 交流 広報 の7つを重点施策に掲げていました。
私が注目したのは、「子育て環境の整備の中で『(仮称)子どもの権利条例』を制定し、市全体で子どもの成長を支援し見守る環境を作る」としていることでした。
もっともその具体的施策として、市内の幼稚園を認定こども園にすることは評価できないませんが…。
定住促進計画をより効果的に進めていくために、部局をまたがった市職員同志の知恵だし会議をおこなっています。SPAC(那須塩原市定住促進実行部隊)というもので、管理職以外の市職員が3班に分かれて、時間外にアイデアを出し合い、月に1回時間内に全体会議を行います。これは庁内で希望者を募っておこなうボランティア。
ここは関東地方。
栃木県は福島第一原発からそう遠くは離れていない位置にあります。
人口減の大きなインパクトは放射能。
「早期の除染作業は完了したが、正確な情報提供と風評被害の払拭が課題」だと語っていました。
計画期間は平成26~28年度の3年間。
人口減少と町の生き残りは県内共通の深刻な問題です。
少子化と高齢化、農業の後継者問題など雇用と地域経済、放射能汚染…これまで地方の経済と住民のくらしを置き去りにしてきた国の政治のに苦労していると思いました。
アクセス数が20万件を超えました。
実に多くの皆さんにご覧いただいています。
自身の編集の仕方をあらためて見直してみなければならないな。
ブログの投稿だけでなく、他のサイドメニューも充実しないと…
少しリンク集を追加しました。
私の知人・友人のブログです。
併せてごらんいただければと思います(^^)/
先日、夜間中学校の関係者の方々が市議団控え室に訪ねてこられました。
7月に突然、神戸市は「9月より弁当給食を中止し、パンとミルクのみの補食を実施」と発表したのです。
通学する生徒の皆さんは6時から6時半の間が給食の時間です。
工場などで労働した後で通学する人、朝から夕方まで忙しく働き、登校時刻ぎりぎりに駆けつける人、若いころに事情があって学校教育受ける機会がなかった高齢者、外国籍をもつ人など、生徒の皆さんにとって貴重な時間です。
「『弁当給食』は一日の中心的な食事であり、栄養バランスを保ち、安定して健康的に学校生活を続けるために絶対に必要なもの」と関係者の方々は語ります。
原因は、弁当を製造・販売してきた業者が、3月末に業務を打ち切ると決めたこと。
それならば、神戸市は他に業者を探すべきだったはずです!
最近では夜間中学は、いじめやひきこもりなどで不登校になり、中学校を卒業できなかった人たちの学びの場ともなっており、ますますその役割が大きくなってきています。
関係者の方々は、「どうして簡単に打ち切るのか、夜間中学生の実態から、どんな『給食』が望ましく、どんな方法が可能か、生徒や教職員、卒業生、夜間中学を応援する市民などの声をよく聞いてほしい。今後も『弁当給食』を継続してほしい」と私たちを含むそれぞれの会派に申し入れをおこなっています。
垂水区は東西のアクセスが弱い坂の街といえると思います。
明舞団地北部から垂水駅までの直通バスを走らせてほしいという要望がたいへん高くなってきています。
現在は、乗り継ぎをしなければたどり着けないからです。
昼間地域で生活している高齢者、主婦、学生などが難儀しています。
8月21日に地元の方々といっしょに山陽バスへ要望書を提出しました。
山陽バス側からは専務取締役、企画部課長が応対。
相手は民間バス会社ですが、
「公共交通事業者ですから、”地域密着”で運営したいという思いはあります」
「効率ばかり優先すると見放されてしまう」
「路線を新設してどのくらい乗っていただけるのかはふたを開けてみなければならないこと…要望していただくということは、期待されているということだと思います」などとと答えてくださいました。
バス路線については多種多様な要望が出されている中で、「考えてはいけるな、とは思います」とも答えています。
実現まではまだまだです。しかし神戸市が採算優先なのに比べれば、聞く耳をもっている印象を受けました。
ぜひ実現していきたいものです。
(写真は、冨士谷香恵子県政対策委員長と)